一貫性を生み出すために必要なこと

こんにちは!BRMzの川村匡弥です。

人を動かすために重要なことの一つに、一貫性があるという話をしました。今日はその一貫性について、もう少し詳しく考えたいと思います。

一貫性がない人だ!と見られてしまう瞬間とは

みなさんは、これまで付き合ってきた人たちの中で、一貫性がないなと感じた人はいるでしょうか?もしいるのであれば、どのような時にそう感じたでしょうか?いくつか事例を見ていきましょう。

営業の席にて…

私の知り合いのAさんは、こんな話をしていました。

あるとき、Aさんの元に二人組の営業マンが訪れたそうです。片方はいかにもやり手といった雰囲気で、折り目正しくキビキビとしています。もう一人はその人の部下のようです。

商談が始まり、Aさんは上司の方の話を聞いていましたが、商品の具体的な説明になったとき、部下に資料を出すよう命じました。部下の方は予想していなかったのか、少しもたついた様子でカバンの中を漁り始めました。すると上司は、「おい、早くしろ!」と部下の方を小突き、Aさんにこう言ったそうです。

「すいません、こいつとろくって。」

その瞬間、Aさんの中でこの商談は終わりました

楽しい会食のはずが…

別の人の話をしましょう。

Bさんが、取引先から接待を受けていたときのことです。非常に気を配ってくれ、とても美味しいご飯を食べ、楽しくお酒を飲んでいました。

Bさんのお酒がなくなった時のことでした。取引先の方が店員を「おい!」と呼んだのです。一瞬のことだったのでBさんは少し違和感を覚えた程度でその時は気にしませんでしたが、その取引先の方は、次もまた「おい!!」と呼んだのです。

その後、Bさんはこの取引先との仕事を少しずつ縮小、最終的には関係性を解消しました。

これらの事例に共通することがありますが、お気づきでしょうか。

それは、相手によって態度を変えているということ。つまり、今は取引があるから、顧客になる可能性があるから丁寧な態度をとっているだけであり、そうでなければ、もしくは立場が逆転すれば手のひらを返す可能性があるということです。そんな人とは、付き合いたくないですよね。

一貫性がある人には何がある?

事例はあからさまだったかもしれませんが、ご自身を振り返ってみていかがでしょうか?コンビニの店員さん、宅配便のドライバーさん、居酒屋の店員さん…常に一貫した姿勢で接することができているでしょうか?なかなか難しいですよね。

相手によらず態度が一貫している人は、どうしてそうした行動を取れているのでしょうか?

いくつかポイントはあると思いますが、私は「どういう自分でありたいか」、つまり、自身の価値観が明確であるからだ、と考えます。自分の価値観や行動規範が明確になっているから、それに反した行動を取らなくなるのです。もし取りそうになったとしても、「いや、これは自分の価値観からずれた行動や態度になりかけてる」と気付くことができます。

価値観はいわば船の錨みたいなもので、その時の感情や外部環境という暴風にさらされても、大きくずれることが無くなると言えます。

人も組織も同じ

これ、今まで個人の話をしてきましたが、組織でも同じことが言えます。

組織の価値観や行動基準が定まっていなければ、浸透していなければ、暴風で好きなように流され、辿り着きたかったゴールが遠くなってしまうかもしれません。それは非常に勿体無いことです。

個人として、組織として一貫性の取れた行動ができるようぜひ、今一度、ご自身の価値観、そして組織の理念を見直してみてください。

その結果、「自分の価値観ってなんだったっけ…」「組織としての理念を今一度見直してみたいが、どうすればいいのか分からない」「理念を社員に浸透させたいけど、話が響いている感じがしない」といったお困りごとがあれば、BRMzでもお手伝いができます。

その時はお気軽に、お声がけくださいね!

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