【支援事例②】㈲和田電子工業様 -行動指針の策定-
こんにちは、BRMz経営理念策定チームです。
経営理念策定チームでは、有志のメンバーにて経営理念や行動指針の策定に関する勉強会を行っています。
今回は、メンバーが行動指針の策定をご支援した有限会社和田電子工業の代表取締役 和田祐次様に行動指針策定の背景や活用状況を伺いました。
――有限会社和田電子工業について、教えてください。
和田様
和田電子工業は昭和63年に先代が個人事業として創業しました。創業から大手精密機器メーカーの製造パートナー企業として、精密機器ユニットの製造・修理事業を行なっております。創業当初は千代電子工業株式会社様の協力工場として、業務を受託しておりましたが、最近では新たな取引先様からも業務を受けております。
『ありがとう』に繋げよう、現場から気づき学び生かす、常にヘンカ!常にシンカ!
――策定された行動指針について、教えてください。
和田様
まず、行動指針については、私自身の好みと従業員への伝わりやすさから、シンプルにすることを意識しました。
行動指針1つ目<『ありがとう』に繋げよう>に関しては、2人いるリーダーの考えを尊重して作成しました。事前にヒアリングをしたところ、2人の共通している部分に「ありがとう」の要素があったので、それを表現しようと考えました。補足の部分(<わたしたちは、お客様との納期・品質を守るため、日々チーム一丸となって動きます。><わたしたちは、関わるすべてに、丁寧で思いやりのある行動を心がけます。>」の部分は、2人のリーダーに考えてもらったものです。
行動指針2つ目<現場から気づき学び生かす>に関しては、私の想いが入っています。パソコンに向かうだけが仕事ではありません。現場に行って確認してほしいという想いを、このフレーズを込めました。
行動指針3つ目<常にヘンカ!常にシンカ!>に関しては、会社としてこうなっていきたいという私の想いを入れました。カタカナにしているのは、一つの意味だけで捉えてほしくないからです。(注記:「シンカ」には「進化」「深化」「真価」の意が含まれています。)
――どのようなきっかけで、行動指針を策定されたのでしょうか。
和田様
当初は、行動指針を策定することは考えていませんでした。
兼ねてからリーダーの育成について考えており、BRMzのコンサルタントからは他社の事例をお聞きしておりました。その中で、大事にするものを言語化した方がより育成に繋がるのではないかと考え、行動指針を策定することにしました。
――行動指針を策定するにあたり、どのようなことを意識されましたか。
和田様
先ほど申し上げた通り、リーダーの育成に繋がることや、従業員が見てわかることを意識しました。従業員が読んでわかって、すぐに実行できることがとても大事と考えております。また、リーダーの想いを入れることで、より「ジブンゴト」として捉えてもらえると考えました。実際、ホームページにもリーダーの名前を入れて、「2人が作った行動指針だよ」と伝えています。
行動指針を人事評価制度にも活用したい
――行動指針やコーポレートスローガンを今後どのように活用されていく予定でしょうか。
和田様
行動指針を作成して社内に開示したのがちょうど約1ケ月前なので、徐々に浸透していければと考えております。まずは社内に掲示しております。
今後は評価指標に入れていきたいと考えております。客観的な評価指標として組み込んでいき、リーダーへ権限を委譲していきたいと考えております。そのようにすれば、リーダーは自ずとメンバーのことを見ていくのではないかと考えております。究極的には、私がいなくても業務が回っていくことになればよいと考えております。評価指標の設計に関しては、ちょうどBRMzのコンサルタントと相談しているところです。
また、社内の表彰にも活用したいと考えております。例えば、「We Go Fast 賞」や「We Do Best賞」を作って、社内イベントで称賛する機会を作りたいと考えております。
――最後に、今後の貴社の取組や展望に関して教えてください。
和田様
行動指針やコーポレートスローガンが浸透しきれば、私がいなくても会社は回っていくものと考えております。その暁には、私は別の新しいことを考えて取り組んでいくつもりです。
■会社概要
社名:有限会社和田電子工業
住所:鳥取県鳥取市気高町下光元字山崎171番地