企業経営の強い味方!管理会計で重要な指標「貢献利益」を押さえよう

企業経営の強い味方!管理会計で重要な指標「貢献利益」を押さえよう

企業経営において適切な意志決定を行うために、管理会計は欠かせないものです。管理会計は主に社内向けの数値で、経営上必要な情報を整理することを主目的にしています。

その中の重要な指標のひとつとして「貢献利益」があります。

貢献利益をしっかり押さえることで、今後注力すべき事業、再考が必要な事業が判断しやすくなるのは間違いありません。

この記事ではその「貢献利益」の概要を簡単に解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

管理会計で重要な指標「貢献利益」を押さえよう

管理会計で重要な指標「貢献利益」を押さえよう

貢献利益は「売上高-変動費-直接固定費」で求めることができます。「その事業に直接必要になる固定費・変動費を加味した利益寄与度」を示してくれる指標ということができるでしょう。

よく使われる指標として「限界利益」がありますが、限界利益が変動費だけを加味するのに対して、「貢献利益」ではそこから直接固定費も考慮します。

仮に変動費率が低い製品があったとして、限界利益は優れて見えますが、直接固定費がかさむものだった場合、貢献利益上は必ずしも優れてはいないかもしれません。

直接固定費を考慮してくれる貢献利益をみることで、ひとつの製品・ひとつの事業がどれだけ会社の利益に貢献しているかをつかむことができます。貢献利益がプラス=会社の利益に寄与している、貢献利益がマイナス=会社の利益に寄与できていないので何かしらのテコ入れや撤退が選択肢になってくる、ということです。

貢献利益は万能ではない!気をつけるべきポイントとは?

ただ、同時に気をつけないといけないのは、貢献利益も、万能な指標ではないということです。

繰り返しになりますが、貢献利益は変動費だけではなく直接固定費も加味してくれているので、ひとつの製品・ひとつの事業がどれだけ会社の利益に寄与しているかを分かりやすく示してくれます。ただ、貢献利益がマイナス=すぐに事業から撤退するのが得策、とは限りません。

現在の貢献利益はマイナスでも、改善を施すことで貢献利益がプラスに転じる可能性もあります。それだけではなく、数値には明確に表れない効果(例えばブランド力の向上や採用への寄与など)も考慮する必要があるでしょう。

経営指標を使いこなして、経営の質を高めよう

今回は、貢献利益についての概要をご紹介しました。

管理会計を徹底し、貢献利益などの重要指標を見える化することによって、「どこを改善すべきか」という経営の意思決定は間違いなく行いやすくなります。

経営の意思決定に絶対的な正解はありません。だからこそ、その意思決定の質を高めるための工夫が必要です。もし、まだ管理会計を活用しきれていなければ、一度本格的な導入を検討してみてはいかがでしょうか。

BRMzには管理会計の整理・活用に長けたメンバーがたくさんいますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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